ジゴロなんか!
Gigolette Philosophy

− 真実の愛をもとめて −



ジゴロ哲学

− 応用編 −



ジゴロ哲学の基本概念が理解できたらあとは実践あるのみだ。経験を積んで徐 々に自分なりのスタイルを完成させていけばよいのだが、なるべく失敗を回避 したい、先人の体験談を教訓にすれば十分だ、という考えもあるだろう。そん な人たちのために応用編を用意してみた。ここでは基本概念を発展させた傾向 や対策などを紹介する。



甲斐性のある男になれ
初恋
愛のあるセックス
金銭感覚
イベントにこだわる男になるな



甲斐性のある男になれ
「男の甲斐性は稼ぎだ」などとよく耳にする。こんなのをホンキで言うヤツは 金が経済システムの単なる道具にすぎないという事実をちゃんと理解できてい ないんだろうなと思ってしまう。金なんてものは物々交換に詳細なルールを設 定してシステム化するための目安にすぎない。ゲーセンのコインと同じだ。た だその元締めがゲーセンのオーナーか国家レベルの規模かという違いだけであ る。ゲーセンのコインを何百枚持っていたからといって「それがどーした?」 で終了である。日本銀行券だって同じことである。もちろん日銀発行の福沢諭 吉券を何万枚も持ってりゃかなりの買い物ができることくらい幼稚園児にだっ てわかる。あまりにも規模が大きすぎて「買える物には限りがある」という本 質を見失いがちになるというだけのことだ。

アニータ(14億円横領事件のチリ人妻)の本心がどこにあるかは知らないが、 ニュースを見る限りでは「諭吉を何万枚積んでも買えないものは買えない」と いう事実は明白だろう。何億円貢いでも買えないものが百万や二百万のはした 金で買ったつもりになってるバカが存在するなんて信じられない話しである。 とはいっても彼らのお陰でジゴロが潤っているわけでお客様をバカにするのは バチ当たりな話しではある(笑)。

では、男の甲斐性とは何ぞや?である。ジゴロだって女に金品を貢がせてるわ けで結局はゼニとちゃうんか?なんてツッコミ入れてる場合ではない。前述の ように金は大変便利な道具なのである。北海道にいようが沖縄にいようが同じ 枚数で同じ品物と交換できるのだ。こんな便利な道具ならジゴロでなくても収 集して当然だろう。この近代社会において、人が金を利用せずに生きていくの は非常に不便なのである。男の甲斐性に関係なく人は金を利用せざるを得ない のが現実というだけのことだ。

「人はどこから来てどこへ行くのか」これは「愛とはなにか?」と並んで人間 の永遠のテーマのひとつであるが「自分は何者になりたいのか」は人それぞれ 違うだろう。「男の甲斐性」とは自分が目指す人生の目標を達成する能力があ るか否かである。そしてそれを評価するのは自分ではない。低レベルな目標を 達成しても誰からも評価されない。その結果、わかりやすいのが多くの財産を 築いた人物は「甲斐性のある男」として世間から評価されやすいのである。

以上をふまえた上で人生の目標を「百億稼ぐこと」に設定したヤツが「男の甲 斐性は稼ぎだ」と言うのであればそれは正しい。ジゴロで百億稼げるかどうか は別の話しだが、甲斐性の無い男がジゴロになろうとしても、まず成功するな んてあり得ない、と断言しておこう。


初恋
ジゴロを志す男からすれば「初恋?何をガキみたいなことを」と感じるかもし れないがバカにしてはいけない。「初恋」は人間の永遠のテーマのひとつであ る「愛とはなにか?」を解き明かすキーワードのひとつである。そしてジゴロ にとっての恋愛は常に初恋なのである。

大雑把ではあるが恋愛にはそれなりにパターンというものがある。成功するパ ターンに失敗するパターンと経験からそれなりに予測はつくのだが先入観に捉 われてしまうと期待通りの結果を得られない場合もある。過去に出会った女た ちのデータから目の前にいる女を理解しようとするとトンでもない勘違いを生 みかねない。失敗から学習して経験を積んだ熟練されたオトナの恋愛も大切だ が、失敗を恐れずに歴史を切り拓く初恋パワーがジゴロには求められる。新し い出会いにはリセットされたピュアな気持ちで立ち向かうのがベターだろう。

歴史を共にした女たちのデータベースが充実してくれば「この女はタイプA」 「この女はタイプBベースの新種」など雰囲気で分類できる。タイプAだから といって過去に出会ったタイプAとまったく同じ方法が通用するのかといえば そうでもない。一途で優しくて優柔不断で…なんてのはよくあるパターンなわ けで、そのタイプA的なパターンに混じって必ずその女にしかないユニークな 部分があるはずなのだ。もしかすると本人も気付いてないかもしれない個性。 それは今まで誰にも指摘されたことが無い部分かもしれない。そんな秘めた部 分をひとつでも多く見つけ出して適切なツッコミを入れられれば、その男は第 一発見者として永遠に女の心に深く刻み込まれることになる。逆に言えばそう いう女の個性を見つけられなければジゴロとしての初恋の相手にはなれない。

初恋とは心の第一発見者である。ジゴロの使命はその女の本当の心を見つける ことのできた最初の男になることである。この発見によりジゴロにとっても女 にとってもお互いに初恋の相手となれるのだ。「そんなの屁理屈にしか聞こえ ねーよ」というヤツも、常に初恋のつもりで女と向き合ってジゴロ道を精進す れば、いずれ実感できるだろう。


愛のあるセックス
ジゴロはさぞかしテクニシャンで指技や舌技などありとあらゆる技を駆使して どんな女でも瞬時にイカせられる絶倫男だ、などと思われがちかもしれないが そのイメージは少々間違っている。アダルトビデオで繰り広げられる光景など 幻想である。あの映像を現実と区別できないようではジゴロはおろか男として 修行が必要だろう。やってみれば実感できるがハメ撮りには常軌を逸した興奮 が伴う。カメラがまわっている時点で通常の精神状態ではないのだ。もちろん 指技や舌技を駆使すればそれなりに効果は得られる。しかしそれはあくまでも 補佐的な役割であり、それだけで目的を達成することなどできない。そんな技 を駆使する以前にもっと大切なことが多くあるのだ。そこをスキップしていき なり寝技に持ち込んだところでジゴロとしての愛のあるセックスなど不可能で ある。

まず勘違いしてはならないのは「下半身でセックスをしない」ということだ。 心と心、脳と脳でセックスをするのである。もっと言うならセックスなんかし なくてもイカせられる絶倫男、それがジゴロなのだ。とはいえ超能力者ではな いので、きっかけとなる何かしらの肉体的な接触は必要だろう。手をつなぐ、 チューする、ハグをする、これだけで十分だ。もちろんこの場面に至るまでに クリアしておかなければならない条件はあるのだが、この絵はまさに純愛の世 界である。

基本的にジゴロはセックスを売り物にしない。厳密に言うなら安売りしないの だ。肉体と肉体の結びつきなど金や暴力でも実現する。前者は風俗で後者はレ イプだ。金でも暴力でも動かせないのが心なのである。心の伴わない肉体だけ の野獣的なセックスなどジゴロの仕事とはいえないのだ。黙ってハグするだけ で女をシアワセな気分にするのが真のジゴロなのである。

しっかりと心と心のセックスで結ばれていたなら、酒の勢いなどで他の男とエ ッチしてしまった場合あるいはレイプされた場合そしてジゴレットとして客の 男に身を委ねた場合などどんな状況であっても簡単に心まで持っていかれる心 配は無い。肉体ばかりを求める男が大半を占める世の中で、精神的な結びつき に重きを置くジゴロとのセックスは他のどんな男とのエッチよりも充実感や満 足感そして幸福感を得られるのだ。

ジゴロは簡単に自分から女の肉体を求めてはいけない。女は男と違って生理的 に色々と都合がある。それらを知り尽くした上で女が求めている時だけ応えて あげればいいのだ。その基本姿勢があった上で、女の求めに応じなかったり、 女が拒否するのを見越した上で敢えて求めて断られてションボリしてみる、な どの刺激で戦略的に抑揚をつけるのが、セックスにおけるジゴロの高等戦術だ 。チューとハグなら生理的に都合が悪くても問題が無い。ここで注意しなけれ ばならないのが手の持っていき場所だ。決して胸や下半身に持っていってはな らない。手を握るかせめて腰に手をまわすくらいが限度だ。この一線を越えて いいのは女が求めている時あるいは断られてションボリする予定の時だけだ。 愛のあるセックスとは、チューとハグのスキンシップによる心と心でするエッ チである、といっても過言ではないだろう。


金銭感覚
多くのジゴロは女をジゴレットとして運営する手段にホステスや風俗嬢を選ぶ 。その中でも多くの選択肢はあるが、手堅く楽に多くの利益を生むならソープ 嬢が無難な選択だろう。ソープを嫌がる女にはヘルスやイメクラなどのライト 風俗、接客能力があるならキャバクラでも多くの利益が出るだろう。どんなに 接客業に適した才能がなくてブサイクでも若くてそこそこのプロポーションさ えあれば相当な額を稼いでくる。そして一般サラリーマンの何倍もの収入があ ると徐々に金銭感覚が狂ってくる。ここをいかにコントロールするかはジゴロ の腕の見せどころだ。

金遣いの荒い女を諭すのは簡単だ。むしろ逆にジゴロの金遣いの荒さを指摘さ れるくらいだろう。遊ぶ金欲しさにジゴロをやるのは構わないが、まともな金 銭感覚を持っていなければどんなにジゴロで稼げたとしても破滅するから気を つけよう。やっかいなのが節約好きのケチな女だ。病的なまでにケチな女なら 男に貢ぐなんて発想すらないだろうが、中途半端にケチって節約したつもりに なっている女が一番タチが悪い。

安い特価品を安い時期にまとめ買いする、という行為は節約上手に思いがちだ がこれはトンでもない間違いなのである。好んでこの行為をする女の心理状態 はこうだ。自分で稼いだ金をジゴロに吸い取られて慢性的にストレスが蓄積さ れている。それを発散させるために打ち込める趣味もない。そこで特価品を見 つけたら大量に買いだめすることで幾分かストレスが発散される。無駄遣いを しているという自覚が無いどころか節約上手だという自負すらある。ここがや っかいなのである。

たしかに一見どこにも落ち度が無いように見える。しかしこれはメーカーある いはショップの販売戦略にまんまと乗せられた典型例である。特価品とはメー カーやショップが売りたい商品であって、決して消費者が必要としている買い たい品物ではない。これは一般人も陥る罠だが「価格を買ってはいけない」の である。買うのはあくまでも品物そのものだ。この本質を見失って安いから買 うなどと勘違いしている人は「価格を買っている」のである。それに安いとい ってもたかだか数十円〜数百円の世界だ。安い物だから買っても構わないと自 己正当化しているだけなのだ。そして買ったら買ったで安い物だからといって ガンガン使う。これでは本当に意味が無い。まさに売り手の思うツボである。 たとえ特価品ではない高い買い物でも大切に使えばそれは節約していることに なる。いくらで買うかも重要だが、買った物をどう使うかの方が重要なのであ る。そのためには物を大切に使うという感覚を身につけ、数十円〜数百円くら い安いだけの特価品には目もくれず、いま自分が本当に必要としている物だけ を買う、という習慣をつけさせなければならない。

「買う」という行為がストレスを発散させてくれる。買った品物などどうでも いいのだ。この感覚は理解できるのだが販売戦略に乗せられているという自覚 の無いところが問題なのである。ジゴロのクセにわずか数百円くらいのことで 何セコいこと言ってんの?と感じるのはもっともだが、金額の問題では無い。 金に関してのイニシアティブを握るためには数百円といえどバカにはできない のだ。女のストレスを発散させるなら買い物以外にも習い事など手段はいくら でもある。何でもいいから趣味的なものを見つけてあげるのもジゴロの仕事の ひとつなのである。


イベントにこだわる男になるな
一般的に女はクリスマスや誕生日などのイベントにこだわっていると思われが ちだ。たしかにそういう傾向の強い女は多い。しかし実はイベントに執着して こだわっているのは男の方だ。「女はイベントにこだわる」という一般的に広 まっている偏見を真に受けた男たちは「女のイベントへのこだわり方」で愛情 を計ろうとする。女はイベントにこだわっているからイヴやニューイヤーはオ レと過ごすだろうと勝手に決めつけてかかる。そしてその読みがハズれた途端 に狼狽する。「家族や友達とイベントを過ごすなんてウソだろ!?」と疑心暗 鬼に陥る。勘のいい女はそんな男の気持ちを察して何とか時間を作ろうとする 。それをまた男は勘違いして「やっぱりオレと過ごしたかったクセに」と解釈 してしまう。この状況はトンでもないスレ違いの序章である。

たしかにイベントで女の愛情を計れる場合は多いがあまり難しく考えることな どない。「女のいないイヴは寂しい」などという寝言はジゴロにとっては論外 だが、女がイヴに仕事を入れたからといって悲観的になるのはジゴロを志す男 としてあまりにも情けない。むしろそういう女こそジゴロにとっては有力なパ ートナーとなり得る。ジゴロやジゴレットにとってのイヴは忙しいものである 。そんな日に一緒に過ごしたがる女の方がジゴロにとっては手のかかる女なの だ。ぶっちゃけイヴにヒマしてる女よりも忙しい女の方がイイ女なのである。 女から見てもイヴにヒマしてる男になど魅力は感じないだろう。ジゴロとジゴ レットはちゃんと信頼関係さえ築いてあれば互いに仕事で忙しいのがベストな イヴの過ごし方なのである。